空き家にある仏壇への対処法は?仏壇処分の手順や方法を解説!

空き家にある仏壇への対処法は?仏壇処分の手順や方法を解説!

親が亡くなって、空き家となった実家を相続したときに直面しやすいのが、家に残された仏壇処分方法です。
ご先祖さまを供養する仏壇をどう処分したら良いのか、頭を悩ませている方も多いでのではないでしょうか。
そこで今回は、空き家に残された仏壇への対処法や仏壇処分手順、仏壇処分方法について解説します。

空き家に残された仏壇への対処法

空き家に残された仏壇への対処法

空き家となった実家の整理を始めるときにまず検討するのは、残された仏壇の扱いです。
仏壇は家具と異なり、宗教的な意味合いが強いもののため、慎重な判断が求められます。
ここでは、空き家に残された仏壇への対処法について解説します。

対処法①仏壇を移す

空き家に残された仏壇への対処法としてもっとも手軽なのは、現在の住まいやほかの場所へ移すことです。
しかし、仏壇の移設を検討する際には、住宅事情を考慮することが重要です。
基本的に、現代の住まいはコンパクトな造りが多く、仏壇の設置を前提に建てられていないため、大きな仏壇をそのまま移設するのは難しい場合があります。
このような場合は、小型の仏壇を新たに購入し、ご先祖さまの魂を従来の仏壇から入れ替えたうえで移す方法もあります。
また、移動中に仏壇が傷つくことを防ぐためには、専門の運送業者に依頼することが有効です。

対処法②仏壇を処分する

仏壇を維持するのが難しいときは、処分を選ぶこともやむを得ません。
ただし、処分を決断する前には、家族や親族とよく相談し、全員が納得する形を目指すことが重要です。
仏壇の処分を考える際には、空き家の現状や今後の計画を考慮する必要があります。
たとえば、空き家を売却する予定の場合、仏壇が残っていることで購入希望者に悪印象を与える可能性があります。
また、解体を予定している場合、解体業者が仏壇を処分できない点に注意が必要です。
そのため、空き家の整理を始める段階で、仏壇の対処法を優先的に検討することが大切です。

空き家に残された仏壇処分手順

空き家に残された仏壇処分手順

仏壇を処分するときには、いくつかの重要な手順を踏む必要があります。
以下で、仏壇処分の具体的な手順を解説します。

仏壇処分手順①魂抜き

仏壇処分の手順の第一歩は、「魂抜き」の儀式をおこなうことです。
魂抜きとは、仏壇に宿るとされる魂を抜き、仏壇を物質的な存在に戻すための宗教的儀式です。
この儀式をおこなわずに仏壇処分をすると、不幸やトラブルを招くとされるため、注意しましょう。
地域や宗派によって儀式の方法は異なり、お寺の僧侶に依頼しておこなうケースもあります。
仏壇処分を依頼する際には、自分の宗派に合った寺院を選び、儀式の流れや費用について事前に相談しておくことが重要です。
仏壇処分にかかる費用は地域や寺院によって異なり、数千円から数万円が相場です。
なお、魂抜きは、閉眼供養や性根抜きとも呼ばれます。
また、霊魂の存在を否定している浄土真宗では、魂抜きではなく「本尊に移動してもらう」意味合いで、「遷仏法要」や「遷座法要」と呼ばれています。

仏壇処分手順②仏壇の中身を整理する

仏壇のなかには、位牌や遺影、遺品、お供え物などが含まれています。
そのため、仏壇処分にあたっては、これらを一つひとつ取り出し、必要なものと不要なものに区別しましょう。
とくに、ご先祖さまの魂が宿っている位牌は慎重に扱う必要があり、お寺で供養したうえで処分するか、次の仏壇に移すかを決めます。
また、写真や遺品があれば、家族で話し合い、適切な方法で保管するか処分するかを決めましょう。

仏壇処分手順③ご先祖さまの供養をおこなう

魂抜きをおこない、仏壇の中身も整理し終えたら、いよいよ仏壇の処分に取りかかります。
仏壇処分にあたっては、ご先祖さまへの供養を忘れてはなりません。
たとえば、お寺で法要をおこない、ご先祖さまに正式な報告をすることが一つの方法です。
また、仏壇の前で手を合わせて感謝の意を伝えるだけでも、仏壇処分に伴う心の負担を軽減できるでしょう。
なお、仏壇はあくまで位牌を納めるためのものであり、仏壇処分後は位牌だけで供養しても問題ありません。
小さな位牌であれば、現在の住まいのリビングや寝室、和室の床の間などに十分設置可能です。
また、お寺に位牌を預けて永代供養をしてもらう方法も選択肢の一つです。
ただし、「永代」といっても、永遠に供養してもらえるわけではありません。
一般的には、33回忌がひとつの区切りとなるため、その点に注意が必要です。
また、個別に位牌をお寺で永代供養してもらう場合、10~50万円ほどの費用が発生することに留意しましょう。

空き家に残された仏壇処分方法

空き家に残された仏壇処分方法

仏壇を処分する具体的な方法は、複数あります。
以下では、それぞれのメリットと注意点について解説します。

仏壇処分方法①粗大ごみに出す

仏壇を粗大ごみとして自治体に回収してもらう方法は比較的手軽であり、費用もそれほどかからないメリットがあります。
しかし、注意点として、粗大ごみに出す前には魂抜きをおこなわなければならないことを押さえておきましょう。
仏壇のサイズによっては引き取ってもらえない可能性があるため、事前に確認が必要です。
また、仏壇を燃えるごみとして出す方法もあります。
しかし、その場合は仏壇を自分で解体しなければなりません。
仏壇を壊すことに抵抗を感じる方には、あまり向いていない方法です。

仏壇処分方法②お寺に依頼する

お寺に仏壇の処分を依頼するのは、もっとも安心感のある方法です。
お寺では、魂抜きや供養をおこなったうえで仏壇を適切に処分してくれるため、精神的な安心を得られるでしょう。
ただし、お寺に仏壇を引き取ってもらう際には、自分で現地まで運ばなければなりません。
また、お寺で仏壇を処分してもらう場合、費用が発生することが一般的です。
費用の相場はお寺によって異なり、一概には言えませんが、数万円~10万円ほどかかることもあります。
お寺によっては仏壇の引き取りに対応していないところもあるため、費用とともに事前に確認しておくと安心です。

仏壇処分方法③仏具店に依頼する

仏壇を購入した仏具店に相談するのも、ひとつの方法です。
仏具店では、仏壇の処分だけでなく、新しい仏壇への買い替えやリサイクルの提案をしてくれることがあります。
また、専門知識を持つスタッフが対応してくれるため、適切なアドバイスを受けられる点もメリットです。
仏具店では、お寺との関わり合いも深いので、魂抜きまで依頼できるところも安心ポイントです。
ただし、空き家にある仏壇を引き取ってもらうときは、別途運搬料が発生します。
処分費用も、お寺に依頼するときより高いケースがほとんどのため、事前確認が必要です。

仏壇処分方法④不用品回収業者に依頼する

お寺と提携している不用品回収業者に仏壇を処分してもらう方法もあります。
魂抜きから処分まで一手に依頼できるため、手間がかからない点がメリットです。
また、空き家まで仏壇を引き取りに来てもらえるため、自分で持ち運ばずに済む点もメリットです。
ただし、不用品回収業者の中にはお寺と提携していない場合もあるため、見積もりを依頼する際に魂抜きに対応しているかどうかを確認しておきましょう。

まとめ

空き家に残された仏壇への対処法としては「現在の住まいに移す」「処分する」などの選択肢が考えられます。
空き家にある仏壇を処分するときは、魂抜きをしてから仏壇の中身を整理する手順でおこないます。
仏壇の処分方法は粗大ごみに出すほか、お寺や仏具店、不用品回収業者に依頼するなどさまざまです。